大成段ボール㈱(東かがわ市)
段ボールメーカーの大成段ボール(東かがわ市) は、段ボールよりも軽くて強度の高い新素材「リボード」の加工・印刷事業に参入した。
人口減で段ボールの国内需要の低下が見込まれる中、付加価値の高い商品を提供し、他メーカーとの差別化を図る。リボードの加工・印刷に参入するのは四国の企業で初めてという。
リボードは紙を原材料にしたスウェーデン製の素材で、内部の空洞が大きい段ボールに対し、密度が高いのが特徴。固くて強い上に、木材や段ボールよりも軽い。直接カラー印刷ができるため、展示会のブースや店舗のディスプレーなどに利用が広がっている。家具などにも応用できる。国内で参入している企業はまだ10社程度という。
同社はリボードをカットする機械とデジタル印刷機などを導入。既に県内企業からディスプレーラックなどの受注を受けている。今後、四国内や関西、関東を中心に幅広い業種に売り込み、さらに精度の高い加工機械や印刷機の購入も検討している。
安芸真二社長は「リボードは組み立てが簡単で、加工代も木材より安い。素材の良さをPRし、事業の柱に育てたい」としている。